この度,関東歯内療法学会会長に就任致しました澤田則宏です.
本学会の前身は日本歯内療法学会関東甲信越静支部であり,井上昇先生,中久木一乗先生,小林千尋先生,辻本恭久先生,石井隆資先生が会長を務められ,私自身も大学卒業直後から勉強させていただいた歴史ある学会です.
 私が大学を卒業した30年前,歯内療法は手探りでした.今はマイクロスコープを使い根管内を診ることができ,コーンビームCTにより根管の複雑な湾曲も確認することができ,その湾曲もニッケルチタンファイルによって確実に根管形成することができるようになっています.様々な器材が開発されることにより,歯内療法は確実に進歩してきています.若手の先生方も歯内療法に興味を持ち,学会でも活発な議論がされるようになってきました.
 しかし,「自信をもって歯内療法ができない」という臨床の言葉も聞こえてきます.関東歯内療法学会は『歯内療法で悩まれている臨床医に寄り添います』とテーマを掲げて,歯内療法の基本から最新情報まで様々な情報を今後も発信していきます.多くの先生方と議論を交わしながら,本学会は歯内療法の発展に寄与していきたいと考えております.皆様と関東歯内療法学会の学術大会やサマーセミナーなどで意見交換できるのを楽しみにしております.



関東歯内療法学会 会長 澤田則宏