この度、辻本恭久先生の後を引き継ぎ関東歯内療法学会会長に就任いたしました。
本学会の前身である日本歯内療法学会関東甲信越静支部(JEA関東)の時代から17年間、支部の運営に携わってきました。その間、さまざまな材料や器材の進歩、開発などがありましたが、JEA関東ではいち早くそれらを取り上げてきました。また、基本的な術式を振り返る、診査・診断など、歯内療法初心者の先生方にとってはわかりやすい内容、ベテランの先生方にとっては基本を再確認するような内容の大会、セミナーを開催してきました。この方針は今後も変わりません。
私は歯内療法の目的は、患者さんを痛みから解放する、正常に機能する歯髄を保存する、機能する状態で歯を守ることと思っています。今後、国民の高齢化がすすんでいきますが、よく噛んで口から栄養を摂らないと、健康で楽しい生活は望めません。そのためには一本でも多く、機能する状態で歯を残さなければなりません。その一翼を担うのが歯内療法です。
私は皆さんとともに、歯内療法の重要性を啓蒙し、歯科医療における歯内療法の地位のさらなる向上に努めていきたいと考えています。
関東歯内療法学会 会長 石井隆資